ピロリ菌について

ピロリ菌治療では抗生物質2種類と制酸薬を1週間内服します。腸内細菌の乱れを生じやすい治療であり、ご希望の方には抗生物質耐性の整腸剤を同時に処方対応しています。

Q:採血検査でピロリ菌陽性と言われました。除菌の薬を処方してもらえますか?

A:採血結果のみでは除菌薬の保険診療での処方はできません。
必ず胃カメラ検査で胃炎の状態や腫瘍性病変の有無を確認する必要があります。
他院で胃カメラ検査をおこなっている場合にはその情報(日時、検査結果など)をお持ちください。
萎縮性胃炎や胃潰瘍などの疾患が認められた上で、ピロリ菌がいることが判明した場合、除菌治療薬を保険診療内で処方することができます。

 

 

Q:ピロリ菌治療に1度失敗しました。除菌できませんか?

A:除菌治療は二次除菌までは保険診療内で治療が可能です。まずは二次除菌治療をお勧めします。
万が一それでも除菌できなかった場合には、保険外診療での3次除菌治療を検討します。
ただし、ピロリ菌治療は失敗してしまったら直ぐに問題があるものではありません。定期的に胃カメラの検診を受けていくことで多くの方は問題なく生活可能です。

 

Q:ピロリ菌の除菌薬を飲んだのですが、除菌効果の確認はどうすればよいですか?

A:1週間除菌薬を飲んでいただいた後、2ヶ月以上期間をあけてから抗原検査(当院では便中抗原)で除菌効果を確認します。

 

Q:ピロリ菌を除菌できたら胃カメラはしなくてよいのですか?

A:胃カメラでの胃炎の程度によって、1年後もしく2年後の胃カメラ経過観察をお勧めいたします。
萎縮性の胃炎が高度の場合は、除菌治療後も3~5年程度は胃癌のリスクが高いことが知られています。
発癌を予防するだけではなく、早期胃がんで発見するための定期的な検査が勧められています。

 

Q:ピロリ菌の除菌薬を飲んだ後の注意点はありますか?

A:はいあります。除菌治療成功後は胃粘膜が再生し、胃酸の分泌が増加することがあります。
除菌治療終了後しばらくたつと、食後の胸焼け症状が出現する場合があります。暴飲暴食や寝る直前の食事は控えるようにして下さい。

 

Q:横須賀市では中2でピロリ菌検査を受けられると聞いたきのですが。。

A:はい。ピロリ菌感染は早期発見、早期治療ほど効果が高い(潰瘍や発がんの予防効果が高い)と考えられます。
大人になる前に感染していることがわかれば、早めに治療することが考えられます。是非検査を受けて下さい。

 

Q:ピロリ菌の検査はどうすればできますか

A:自費の場合は希望があればいつでも3000円でペプシノゲン検査も同時に受けることが出来ます。胃カメラ検査を受けられた方には必要に応じて保険診療で対応しています。

2019年09月28日