ウイルス性胃腸炎について

ウイルスによって引き起こされる胃腸のトラブルで、嘔吐や下痢、腹痛、発熱、倦怠感、頭痛、めまいなどの症状が現れることがあります。ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなど複数の原因ウイルスがあり、汚染された壁やドアノブ・食品・水・感染者等との接触により感染します。症状は2-4日以内にピークを超えますが、1週間程度は体調管理に注意が必要です。安静にすることで自然に軽快する病気ですが、無理をしないこと・脱水にならないようにすることがポイントです。
診断は主に症状に基づいて行います。

現在、ウイルス性胃腸炎に対する特効薬はありません。症状を和らげるお薬(吐き気止め、整腸剤、漢方薬、頭痛薬など)は病気を早く治すお薬(抗ウイルス薬)ではありません。早く治すためには十分な休息(ひたすら寝る)により自らの免疫力を高めることが必要です。適度な水分補給(脱水予防のため、少量ずつ頻回の水分摂取)、消化に良い食品(お粥や甘酒・バナナ・温そうめん等)を少量ずつ摂取することも重要です。免疫力を下げる飲酒や喫煙や体を冷やす行為は回復を妨げ、症状を悪化させる危険性があります。

ウイルスは数週間環境に存在します。感染しないためには外出先から帰った際や食事前に、しっかりと手を洗い、生ものや加熱が不十分な食品に注意し、調理器具やまな板を清潔に保つ(次亜塩素酸消毒)ことが大切です。
症状が重篤(全く水分摂取ができない、高熱が持続するなど)な場合や症状に改善がなく4日以上継続する続く場合、血便や異常な腹痛がある場合は、別の原因(細菌性腸炎・過敏性腸症候群・炎症性腸疾患など)も考慮され、採血検査や細菌培養検査などを行うこともあります。再度の受診をご検討下さい。


**おわりに**
ウイルス性胃腸炎は一般的には自然に回復しますが、症状がひどくなる前に適切な対処を行うことが重要です。何かご不明な点がございましたら、遠慮なくご相談ください。

お大事にしてください。

 

2025年03月12日