高脂血症
高脂血症は、血中の脂質(脂肪)レベルが異常に高い状態を指します。この状態は、中性脂肪(トリグリセリド)や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の増加が主な原因です。高脂血症は心血管疾患や脳卒中などのリスクを増加させることから、適切な治療が必要です。
生活習慣病の療養計画とは
当院では糖尿病・高血圧症・高脂血症の管理は療養計画書を作成し、現状・問題点・目標・実現可能な行動・投薬治療・食事運動療法についてご理解いただいた上で治療を行います。治療計画を立てるうえで重要な採血は初診時若しくは2回目の受診の際に行い、定期的に確認します。血圧測定・歩数計測・体重測定は可能な限り毎日行うことをお勧めします。通院中は生活習慣病管理料1若しくは2が算定されます。。
高脂血症の原因は?
原因は多岐にわたりますが、主な要因には以下の点が挙げられます。
遺伝的要因: 家族歴がある場合、高脂血症のリスクが高まります。
不健康な食事習慣: 高脂肪、高糖分、高カロリーの食事は、脂質異常を引き起こす原因となります。
身体活動不足: 運動不足は、脂質異常を促進します。
体重増加: 過体重や肥満は高脂血症のリスク因子です。
喫煙と飲酒: 喫煙と過剰なアルコール摂取は、高脂血症のリスクを増加させます。
心血管疾患のリスクを低減するため、定期的なフォローアップと健康的な生活習慣の維持が、治療の成功には不可欠です。高脂血症に関する包括的なケアを提供し、患者様の健康を最優先に考えています。お気軽にご相談ください。
高脂血症の治療は?
高中性脂肪(TG)の治療:
健康的な食事: 脂肪分や糖分を制限し、飽和脂肪酸を減らすことが大切です。
適度な運動: 週に150分以上の有酸素運動を心がけましょう。
体重管理: 適切な体重を維持することが中性脂肪の制御に役立ちます。
薬物療法: 薬物治療が必要な場合、フィブラート系薬(中性脂肪の合成と分解を調節する働きを持つ薬剤)、オメガ-3脂肪酸(DHAとEPAなど)などが処方されることがあります。
悪玉コレステロール(LDL)の治療:
ダイエット: 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を避け、食物繊維や健康的な脂肪を摂取することが大切です。
運動: 有酸素運動や筋力トレーニングは悪玉コレステロールを低減させます。
薬物療法: 薬物治療が必要な場合、スタチン薬やエゼチミブ・ガンマオリザノールなどが処方されることがあります。